more treesの10周年を記念して
作られたスツールと、ベンチ。
国産ヒノキでできた、シンプルでミニマムなどんな空間にもあう優しい雰囲気のインテリアです。
このインテリアをつくるmore treesは、
日本の森林保全団体で、
設立者は多くの人が知っているであろう、
音楽家の坂本龍一さん。
森林破壊と地球温暖化の危機感を感じ、
2007年にこの団体を立ち上げたそう。
「都市と森をつなぐ」をキーワードに
「森と人がずっとともに生きる社会」を目指し、多くの取り組みを行なっています。
森林保全団体がつくるインテリア、
と侮るなかれ。
デザイナーには、世界で大活躍のジャスパー・モリソンさんと、熊野亘さんを迎え、徹底的にこだわり抜いて作られています。
more treesのスツールとベンチには、日本国内11箇所にある「more treesの森」から選りすぐられた岐阜県の東濃(とうのう)ヒノキが使用されています。
この東濃ヒノキは、古くからお寺や神社などの伝統建築物で使われていて、香りがとても良く、強度もすぐれた日本を代表するヒノキなのだそう。
スタイリッシュなパッケージを開くと、
ヒノキの香りがふわりと広がります。
まるでヒノキのエッシェンシャルオイルでも焚いているような不思議と癒される香りです。
手触りが柔らかなヒノキは、素肌で触れると、とても心地いい。
仕上げが無塗装となっているので、だんだんと色が濃くなる経年変化が現れます。
「ご自身で塗装をしても良い。」
というコンセプトだそうなので、
色を塗ったりして自分好みのプロダクトにするのもいいかもしれません。
「世界中の人々が森について考えるきっかけを作りたい。」
「日本の森が育んできた木の魅力や日本のものづくりの技術を活かすことで、さまざまな暮らしに長く寄り添い、世界中の人々にとって身近な存在となりたい。」
という思いから作られたこのアイテム。
間伐材から作られたスツールとベンチの
売上の一部は森林保全へと寄付されます。
間伐材を使用する。
その費用で森を整備する。
そうすることで、この取り組みは自然の中で循環しているのです。
実はこのスツールとベンチ。
バラバラのパーツ状態で届きます。
デザイナーの緻密な設計と、
地元の職人の精巧な技術によって作られたパーツを、使い手が自らの手で組み立てるというところにも「つなぐ」という視点を取り入れているのだそう。
組み立ては15分くらいでできあがります。
組みたったら座ってみて。
2つの座面パーツに傾斜がかかっていることによって、
板状の平たい座面の椅子よりも何倍も心地よい座りやすさが実現されています。
座ることももちろんですが、
スツールはサイドテーブルとして使ったり、物置き台として使ったり、踏み台にしたってもちろんいい。
ベンチは奥行きが狭くてスリムなので、テーブルにセットする以外にも廊下に置いたり玄関に置いたりすることができます。
自分ならではの使い方で色々と試してみてください。