倉敷意匠が手掛けるアイテム。
日本伝統の良さがたっぷり詰まったものが多いのですが、こちらも例に漏れない道具。豆皿です。

そもそも、豆皿というもの自体、日本らしいといいますか、目で楽しむ食事を演出してくれる特別なもののように思います。

なんてことない常備菜もひとつひとつ豆皿に乗せれば、贅を尽くしたものに感じられるのです。

常備菜以外にも、薬味などを乗せてもかわいらしい。

ふくら雀の豆皿は、1人１個としても良いし、テーブルの中央に薬味皿として並べて置くのもいい。

尾にクチバシをあわせればなんだか連れ立っているように見えます。

形は複雑ですが、実は重ねて置くこともできます。

棚にしまう時は顔の位置をあわせて。

また取り出す時にどの色を使おうかと時間も、また楽しい。

ふくら雀の豆皿は、元々、明治の初めごろまで作られていたもので、その形を写しています。

寒さをしのぐために羽をふくらましている様子の雀がモチーフとされていて、この肥えてふくれた様子が、富と繁栄の意味を持ち、縁起物として喜ばれたのだそう。

そんな背景を知ると食事の時間が少し、楽しくなります。