作家、渡部萌さんが2021年、自ら採集したくるみの樹皮で、作られた新作のかご。
伝統的な作り方と共に、渡部さんならではの模様や形、工夫が凝らされています。
毎度新たな工芸品の可能性を模索されている渡部さんですが、今年届いたかごは新しい扉が開かれたような。
そんな素敵なかごでした。
昨年、2020年も丸のかごを販売したのですが、今年届いたかごは、それより1回り大きく編み方もシンプルな市松模様からバージョンアップされた幾何学的な要素も感じる新しい洗練されたデザインとなっていました。
また、形も丸と長方形と幅が広がり、見ていて楽しいラインナップとなっています。
丸かご(底面は正方形です)
長方形かご
毎年夏前にくるみの樹皮を採集し、無理なく取れた分だけの材料で製作いただくので数に限りがありますし、翌年も同じものが入荷するかどうかは渡部さんの作家活動次第。
新たなものに目を向けたくなれば、また違うものが入る可能性もありますし、また同じものを作っていただけることもあるかもしれない。
できるだけ、作りたいものを作っていただきたいと思っているので、結構実はお任せしていたりします。
なので実は、渡部さんのアイテムは結構一期一会感あるんです。
渡部さんのかごは細部まで配慮が細かい。
紐類は使わず、くるみ樹皮を細く切り出すなどして、全てくるみの樹皮で作られています。
こげ茶色の部分はくるみ樹皮の裏面を表向きにし絵柄を出しています。
樹皮と樹皮の重なりの間はほぼ等間隔で隙間があり、通気性も結構あるので野菜かごとしても使えそう。
丸かごはスリッパ入れにして玄関に置いたり、ドライフラワーを雑多に入れても素敵で様になります。
長方形サイズは雑誌や本を入れたり、タオル類も収納しやすい。
ティッシュボックスなんかを入れてもいいかもしれません。
手作業で製作されるくるみ樹皮のかごはとても頑丈で、でもとても温かみがあります。
自然と対話しながら生み出される渡部さんのかご。
知らず知らずのうちにあると癒される、そんなアイテムです。
個別写真