香川県高松市でカトラリー作家として
活動される樫原ヒロさんのカトラリー。
「jeté」
jetéはフランス語で「ジュテ」と読み、
バレエのジャンプのひとつから、つけられています。
樫原さんはカトラリーを作る時、
表現したいストーリーや風景をデザインとして落とし込むのだそう。
ネーミングってなんとなくで後から付けられることが多いと思うのだけれど、
「jeté」という名前には、樫原さんのお嬢さんがバレエを習われていたところからインスピレーションを得たのだそう。
言われないとわからないけれど、気づくとハッとする。
樫原さんのカトラリーには日常で感じたことや思い出が刻まれていることが多くあります。
▲こちら側から見た時、バレエのダンスでのポーズや足の形が表現されています。
jetéは、樫原さんのSPICAと比較すると、
かっこいい雰囲気や繊細さを感じるカトラリーです。
バレエの凛とした佇まいを思わせる、
キリッとした西洋的なデザイン。
種類はスプーン、フォーク、ナイフの3種類となっています。
樫原さんのカトラリーは
どれも日本人の骨格に合うようになっていて、
口に含んだ時にほとんど干渉せず、
心地よささえ、感じられます。
スプーンもしっかりと幅があるようで、おちょぼぐちさんにも安心して使える幅感と深さという計算されたモジュールなんです。
海外ブランドのカトラリーだと
大口開けなきゃいけないんだ。
という方にも樫原さんのカトラリーならそんなお悩みはゴミ箱行きです。
フォークは、外に広がるようなデザインで、
パスタは巻きやすく、ツルツルと滑っちゃうフルーツや丸っこいものなども刺しやすい。
そんな形状となっています。
もちろん、この外に広がるようなデザインでも、口に干渉して痛いなんてことはありません。
ナイフは、かっこよさをヒシヒシと
感じるデザイン。
小さな歯がしっかりとついていて、切りやすく、持ち手から斜めに上がった形状となっています。
ナイフのエッジ部分をキラリとさせているのもかっこいいんです。
▲2024年までの旧仕上げ
このナイフ、実はフォークをレストとして組み合わせることができるようになっていて、
この姿がとってもたまらなくかっこいいんです。
▲2024年までの旧仕上げ
実は樫原さん考案ではなくて、お客様がこうして使われていたそうなんですが、もうグッジョブですよね。
食事前にこの状態でセッティングされていたら「おおおお!」ってなります。
SPICAでもご案内しましたが、樫原さんのカトラリーはアンティークのような仕上げから、キラキラの真鍮らしいゴールド艶ありの仕様になりました。
使うごとに緩やかに自分だけのアンティーク感を出していく。
真鍮のカトラリーには育てる楽しみがあります。
長く愛用した先に、最初に手にした時とまた違った更に素敵な「jeté」となる。
樫原さんが作るカトラリーにはそんな未来への計らいが施されています。
そんな樫原さんのjetéシリーズにも、小さなカトラリーが仲間入りしました。
そのままスモールライトで小さくしたようなかわいらしいミニシリーズ。
小さくなっても、使いやすさと素敵さは変わらず。
食事の時間だけでなく、ちょっとしたティータイムも樫原さんのカトラリーを合わせたくなります。
小さいカトラリーには珍しいナイフがあるのも樫原さんのカトラリーの魅力のひとつ。
ケーキフォークに合わせてナイフを使いたいという時、大きいナイフを持ち出さなくていい。
ミニナイフ実は結構あるとありがたいんです。
そしてケーキの横に並べたい。
使い勝手はもちろん、見た目にもたまらないアイテムです。
新作、ルイユ仕上げ
(2026.8.16追記)
樫原ヒロさんのカトラリーの仕上げは、
アンティークのような不思議な素焼きの仕上げから、光沢のある仕上げと変化を遂げてきました。
そして今回迎えたのは新たな仕上げ加工、
「ルイユ」
古美仕上げという、まるでじんわりと経年変化を遂げてきたような、光沢がかった部分とアンティーク分との濃淡のある、美しい仕上げです。
元々樫原さんのこれまで培ってきた技術をフル動員したような、これが最終形態なのでは!と思う素敵な仕上がり。
ここから、さらにより自分らしいアンティークに育てることもできる素敵なカトラリーです。
鈍い真鍮のアンティークのような色合い、きらりとひかるエッジ部分や磨かれながら育てられてきたような、カトラリーの先部分。
これを全て手作業で作っているのだから、
すごいことです。
ため息の出るような美しいカトラリーjeté。
これが最終形態かどうか、まだわからない進化を遂げる樫原さんのアイテムたち。
ルイユ仕上げの風合いは
過去1番のおすすめです。