しょうゆ差しという
何の変哲もない食卓の道具。
これをなぜかとても特別なものに思っていて、ラインナップに加えるものとして選ぶのにとっても時間がかかっていました。
醤油差しは食卓に並べるものの中で
お皿とは違って、
「ツール」の要素があるし、
場合によってはおしゃれさとして華を添えられるものだと思っていたから。
機能性のある醤油ボトルがある中であえてうつして使いたいと思える「何か」を探していたんです。
そうして出会ったこちらの醤油差しは小泉硝子製作所さんのもの。
小泉硝子製作所さんが好きで、
詳しい方は
「あれ?こんなのあったっけ?」
となるかもしれません。
私も数ヶ月前に気づいて製作をお願いしたばかり。
実はこれ、元々の用途は醤油差しじゃないんです。
かつて小泉硝子製作所さんの先代の社長さんが書道道具の「水差し」として作ったもの。
書道道具の水差しは墨汁を作るときにすずりに水を落とすのに使うアイテムです。
だから一般的な醤油差しにある空気穴は空いていないし、量は15mlほどまでとなるので移し替える頻度が多いのは嫌だなという方には不向きかもしれません。
でも、注ぎ口の優美な曲線や
繊細なようで手に取ると感じる
職人の技術の高さ。
そして、宝物のようなキャップの素敵さに移し替える手間なんて考えることなく、
むしろ、手に取る手間も愛おしい時間になるのではと思っています。
▲ゆっくり傾けると1滴ずつ醤油が落ちていきます。
まるで、書道をする時間であるかのように、
小泉硝子製作所さんの醤油差しを手に取ると背筋がシャンとして気持ちが凛とする。
▲酢
醤油差し以外にも、お酢にも、オイルにも使えます。
食卓の華としてそっと添えてみたら、きっと素敵な時間が流れる。
美しい醤油差しを手に取る日々をぜひお楽しみください。
▲オリーブオイル
粘度が高ければ高いほど、落ちるスピードがゆっくりになります。