メキシコのオアハカ地方で、先住民族による伝統工芸品の技術をベースに、こだわり抜いたアイテムを作り上げるブランド、
「MEXICAN ARTISANS」
現地の女性達が1点1点手作業で作り、丁寧に時間をかけているので年に1度の入荷。
そんな「MEXICAN ARTISANS」から、今回はサラダトングをご紹介いたします。
このトング、仕組みがちょっと変わっていて、一見トングに見えないところが魅力なんです。
トロピカルウッドという木材でできた2つのパーツを組み合わせているのですが、
木材の一部をシナラせる(曲げる)ことで片手でパチパチ挟むことができるようになっています。
▲中央部分が干渉して反発しあうことで、木部がしなり、バネの役割となっています。
木をしならせると聞くと、結構力が必要かなーって思うのですが、仕組みは違っても、普通のトングと同じ力で同じ容量で使うことができるようになっています。
ちょっと文章では説明しづらい構造だけれど、かつての先住民族達が知恵に知恵を重ねてできた仕組み。
緻密な計算や技術があってこそできる、これぞ伝統工芸!というトングなんです。
トングとして良くあるのは素材が金属だと思いますが、このトングなら柔らかいものを挟んでも跡や傷がつかないし、
滑り止めのような溝もないので汚れが詰まったりせず、お手入れがしやすい。
鋭利な部分がないので、小さな子の近くでも扱いやすいんです。
とはいえ、あくまでも木なので、調理中のフライパンやお鍋に入れて使うのは不向き。
あくまで、とりわけ用のトングとしてがおすすめです。
無機質なものより温かみがあるので、テーブルに置いてあれば、ナチュラルでいい雰囲気を演出できます。
ぴったり閉じた状態で収納すると反発しあう力で木部に負担がかかってしまうので、できるだけ開いて収納するのがオススメなのですが、カトラリー立てに入れたり、壁にかけたり。
実は180°に開くことができるので、ちょっとした隙間や戸棚の中に入れておく、ということもできるんです。
こんなトングって他にはないですよね。
▲金具は1ヶ所のみ。
メキシコ、オアハカ地方の女性達が1つ1つ滑らかに艶が出るよう磨き、蜜蝋で仕上げたトング。
使うほどにアンティークとして育っていく。
生活と共に育っていくアイテムをぜひ。