作家、渡部萌さんにより製作されるあけびの小物「鍋敷」と「ポット敷」。
毎年秋に山形県にて自らあけびの蔓を収集し、1点1点丁寧に手作業で製作される貴重なアイテムが新たに加わりました。
左がポット敷、右が鍋敷となっております。
渡部さんは学生時代に山形県で、自然と共存しながら日用品を生み出していく先人たちの暮らしや知識に魅了され、この世界に入ったのだそう。
撮影/吉田勝信
丁寧にひとつひとつ説明してくれた渡部さんは、このアイテムを手にしていただくことで、山形の自然の空気感を少しでも伝えることができれば。とおっしゃっていました。
「あけび」は木の名称。
山形県に自生しているミツバアケビからこのアイテムはできています。
長い蔓が生え、木の実はフルーツとしても知られているあけびですが、東北では葉の部分も食用となっているのだそう。
そんなあけびの蔓。一般的な素材より油分を多く含んでいるそうで藤などに比べ、しなやかで優しい触り心地となっています。
食卓やキッチンで利用するのにはもちろん、壁飾りとしてもいいアクセントになるのでオススメです。
表裏がないのでお好きな向きで飾っていただけます。
▲左がポット敷、右が鍋敷となっております。
自然素材を収集から手作業で行うこともあり、毎年作られる個数が限られる渡部さんのあけびアイテム。
一般的な工業製品とは違う魅力があるのは、手作りだという点もあるかもしれないけれど、渡部さんの大切に物を扱う姿勢やひたむきさが現れているからなのかもしれません。
撮影/吉田勝信